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リフォーム計画が進まない理由とは?間取り迷子を解決する3D相談室

2025-06-23


「間取りがなかなか決まらない…」

リフォームやリノベーションを考え始めたものの、
家族の意見が合わなかったり、
あれこれ考えすぎて迷ってしまったり、
もっと良い間取りがあるのでは?
とついつい沼にはまってしまったり・・・

そんな時こそ、第三者のプロと一緒に
“見える化”して考えるのがおすすめです。

本記事では、建築士と一緒に3Dで間取りをシミュレーションしながら、不安や迷いを解消していく相談スタイルをご紹介します。
実際の相談事例も交えながら、計画が前に進むヒントをお届けします。






「何に悩んでいるのか」を探ろう

こんにちは、建築士の小野美紗子です。
私は、2012年から約10年間、大手リフォーム会社のリフォームプランナーとして数多くのお家のリフォームの設計デザインを手掛けてきました。

数年前からは、オンライン上でリフォームのお悩み相談をおうけしています。

ご相談内容は様々なのですが、
「自分たちでは気付いていないことを、小野さんの視点からアドバイスして欲しい」と、
ご依頼いただきます。



一般的なケースでは、まずお部屋の写真や、建設当時の施工図などを拝見しながら
建物の特性をお伝えしていきます。


その上で、ご相談者ご本人が何にお悩みなのかを紐解いていきます。

「要望」は明らかになっているはずなのに…
リフォーム業者が提案してくれた間取りは理にかなっているはずなのに…
なぜか不安や不満を感じる…


このモヤモヤは、いったいなぜなのでしょう?
初めてのことだし、専門的なことは難しい…
「分からないことが分からない」ことはよくあることです。



ここで確認するのが、今、リフォーム計画のプロセス全体のうち、どの地点なのか。

・CASE1:リフォーム会社に声をかけ、
     初回プランを提出してもらったところ

・CASE2:築15年の自宅のリフォームを考え始め

     家族で間取りを話し合ったところ

・CASE3:リフォーム会社と契約をしたものの、

     実施設計で行き詰まっているところ




各地点毎のお悩みの内容は似ていることもありますが、
気になるポイントは皆さまそれぞれ違います。

果たしてあなたの場合は、
何がボトルネックになっているのでしょう?






ここで、事例を挙げながら、お悩みの本質を知り、次のステップに納得して進むまでのプロセスをご紹介します。

≪事例≫ 中古購入したマンションをリノベーション

■ご相談者:
30代ご夫婦(お子様1人)


■ご相談時点のお悩み:
リフォーム業者が決まったものの、間取りプランに悩んでいる
(見積金額や工期は希望通りだったものの、肝心のリフォーム内容に関する提案が少ない)

自分でネット検索等しながら調べてみるものの、間取り計画が難航…
そのため、他の人の考えも知りたくなった。


■お悩み解決へのプロセス:

①間取りプランの壁打ち

ご家族のこれからのライフスタイルの希望をヒアリングし、最適な間取りを模索しながら、
今現在のお悩みポイントを探ります。


リフォーム計画には、暮らしの要素建物の要素が絡まっていますので、丁寧に紐解いていきます。
築年数/メンテナンス履歴/設備配管の状況/床組・天井組の構造/
予算/部屋割り/水廻りへの動線や収納計画/インテリアデザイン/
ご家族各々の生活習慣/趣味・嗜好/価値観/



そしてだんだんと理想的な間取りが見えてきました。
それと同時に、もっと具体的なモヤモヤの正体も見えてきたのです。


キッチンや水廻りの位置が変わるため、
●換気ダクトの経路が変わり
 天井が下がる場所がある…

●排水管のパイプスペースの位置が

 動かせない…

●スッキリした空間にしたいのに、

 LDKと和室の間取りがなんかごちゃごちゃ…

●冷蔵庫や家電の配置のこだわりがあるため

 モヤモヤ…

特に天井の「カタチ」は実は間取り計画に欠かせない要素の1つです。
だけど、平面図上では分かりにくい・・・
分からないことがあるとなんだかモヤモヤする・・・


②3Dパースで空間を可視化

ここで、ご提案したのが、
モヤモヤを解消するためのツール=3Dパースです。

まずは、お客様のご要望通りに制作しました。

※POINT:リフォームの計画中に3Dパースをつくる目的は様々ありますが、この場合は間取り計画の納得感をより向上させるためのツールとして大活躍します!

1回目のパース

お客様からは、下記のようなフィードバックをいただきました。


なんだか具体的な意見が出てきましたね!
ここで私が感じたのは、お客様のある変化

★ご自身の「意思」が具体的にはっきりとしてきて、ご夫婦間の話し合いが活性化してきたということです。

そして、出てきたお声を持ち帰り、再度私からのご提案を盛り込んだパースを制作しました。


2回目のパース(私からのご提案)

【POINT】

家電収納を優先できる配置とし、
 天井のラインと壁のラインを揃え
 スッキリとした形状に


当初より心配されていた和室側の壁や
 天井の形状についても細かなご提案を

・お部屋の使い方や家具や物の置き方が

 空間に与える影響についてアドバイス



■結果:
間取りに対する納得感が出ました」とのことで、
 スッキリと次のステップ(実施設計)に進むことができました。
 ※その後も、継続的にサポートを実施

■お客様の声:
大変真摯かつ親身にご提案いただきました。
 こちらの意図を汲み取りながら的確なアドバイスを下さり大変助かりました。
 住まいという大切なテーマに向き合う上で、こうした信頼できる方にご協力いただくことの大切さを実感しました。





納得して次のステップに進むために


間取り計画に限らず、リフォームの計画全体において、ご自身やご家族の「納得感」や「自信」を持ちながら進めていくことが、最終的に満足のいく住まいが完成する秘訣です。
今回は、3Dパースを使った事例でしたが、3Dパースはあくまでも良い方向へ進めるための手段です。

ご自身にフィットする方法を模索しながらじっくりと、これからの暮らしでの中でご自身やご家族がどんなこと.もの.時間を大切にしたいのか考えてみてはいかがでしょうか。

なぜかと言うと、どんなに素敵な間取りやデザインでも、自分たちのライフスタイルにフィットしていなければ、後々の暮らしにくさや維持管理のしにくさにつながってしまうからです。

住宅購入や、リフォームは人生でも数少ない機会です。
長年にわたり、より快適に心地よく暮らしていくために、業者任せにせずにぜひ主体的に家づくりに取り組んでみて下さい。

MAYU一級建築士事務所が隣でサポートいたします。
ぜひ、ご自身やご家族が心から望むライフスタイルを叶えるために、その基盤である家を整えていきましょう。




上記に限らず、住まいに関するお困ごとや分からないこと等、ぜひ、お気軽にご相談ください。
オンライン(zoom)、またはご訪問にて、無料相談(90分間)を承っております。
(※ご訪問の場合はさいたま市外の方は別途交通費を頂戴いたします。)


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