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既存住宅状況調査技術者講習を修了しました
2025-08-22
7月に受講した「既存住宅状況調査技術者」の修了証が届きました!

「既存住宅状況調査技術者」とは、既に建っている建物の構造的な部分や、雨水を防ぐ部分の劣化状況等を調査する技術者です。
既存住宅を売買する際、この調査(インスペクション)を実施していると、安心して取引きができるものとされています。
既に家をお持ちの方は、あまり関係のないことと思われるかもしれないです。
ただ、そもそも建物って新築時のままきれいな状態をキープできるものではなく、メンテナンスがライフプランと同時に付いて回るもの。否が応でも建物の維持についてお詳しくなる方も多いと思います。
今後、ライフステージの変化や転勤等で、万が一住み替え・売却が必要になることもあるかもしれないので、お家の知識の一部として、こんな制度があるんだ!ということを知っておいてくださいね。
これから購入予定の方は、地域にもよりますが、新築か中古か迷う方もいらっしゃるかと思います。これもご縁だったりしますよね。
家はとても大きなお買い物ですが、なかなか先々のことは予期できなかったり、不動産との出会いってどこか運命めいたものがあります。
そんな不確実なことも多いのが人生ですが、「家」については目に見える大きな資産です。
きちんと建物の現状を調査して見えないところまで情報を知ったり、定期的にメンテナンスを施しながら記録を残していくことが、皆様が気持ちよく生活していく上での心のゆとりにも繋がると感じます。豆知識として、頭の片隅に置いておいてくださいね。

引用:一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
また、今回受講して、改めて私自身が感じたことをシェアさせていただきます。
少し視野を広げて、社会や地域に目を向けてみてください。
皆さんの住む町で、空き家を見かけることはありますか?私の住むさいたま市の生活圏内でも、時折見かけます。
実際、日本全体を見ると既存住宅のストック数(空き家率)は、年々増え続けているようです。
はたまた違った視点から見てみると、昨今、不動産価格や建設費の高騰により、住宅購入を検討中の世帯が、思うような物件購入が難しい状況。それも相まって、新築住宅ではなく既存住宅(中古住宅)を選ぶ世帯も多くなってきており、流通シェアが低い水準で推移しているというデータもあります。
既存建物とそこに住みたい人、双方のマッチングがもっともっとスムーズに循環するといいなと、1生活者としても感じます。
ちなみに、欧米諸国と比べると、日本の中古住宅の流通シェア数の割合はまだまだ低いです。
【中古住宅取引数の割合(%)/新築+中古】
日本:14.5%に対して、アメリカ:81.05%、イギリス:85.9%、フランス:69.8%・・・
日本の気候・風土柄、建物の維持保全が難しかった歴史もありますが、耐震性や断熱性などの技術が発展した昨今、
「いいものを作って、きちんと手入れして、長く使う社会」に移行することが重要
ということですね!!
ぜひ、「中古住宅の魅力」をもっとアップデートできるよう、私も微力ながら貢献していきたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。